中国鉄道部財務司が発表した統計によると、鉄道部は2012年第1四半期、前年同期より85.6%多い69億7900万元の赤字を計上したことがわかった。負債比率は60.62%で、2011年末から横ばいとなった。
統計によると、今年第1四半期、156億700万元の鉄道建設基金を差し引いた鉄道部の税引き後利益はマイナスに転じ、69億7900万元の赤字となった。2011年通年の税引き後利益は3100万元で前年の2倍だった。また、昨年第1四半期、鉄道運輸部門は37億6000万元の赤字を計上している。
鉄道建設基金は政府が徴収を認める鉄道建設のための資金で、鉄道部が管理している。同基金は長年にわたって利益の大部分を占めており、2011年は利益707億800元のうち641億9400万元が建設基金、2010年は利益667億8300万元のうち613億3900万元が建設基金だった。
貸借対照表を見ると、2012年3月31日現在の鉄道部の資産総額は4兆84億1400万元、負債総額は2兆4298億3600万元、負債比率は60.62%で2011年末から横ばいとなっている。債務などの影響により鉄道部は投資の速度を緩め、今年第1四半期のインフラ投資は60.9%減少した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月3日