世界銀行が3日に公表した報告書「中国の持続可能な低炭素都市発展」によると、中国の一部の都市はすでに、1人あたりの平均二酸化炭素排出量で世界最高水準に達している。上海、北京、天津等の二酸化炭素排出量は、東京、シンガポール、ロンドン等を大きく上回っている。新京報が伝えた。
同報告書によると、中国の都市が排出するエネルギー関連の温室効果ガスは、全体の70%を占めている。そのため、中国が低炭素目標を実現する上で、都市が鍵となる。世界銀行は、「中国都市部の工業および発電が、二酸化炭素排出の主因となっている」とした。北京、上海、天津のデータによると、都市排出物の40%は発電および工業活動によるもので、その他の20%は交通、建築、廃棄物によるものであった。世界のその他の都市では、後者が二酸化炭素排出の主な原因となっている。
中国はこれまで、2020年までに単位GDPあたり二酸化炭素排出量を、2005年比で40-50%削減すると公約してきた。「第12次五カ年計画」では、2015年末までに二酸化炭素排出量を17%削減すると初めて宣言した。
「人民網日本語版」2012年5月6日