近年、日本に輸入される花やその関連商品が急増している。日本の花市場は今や世界第二の規模を持ち、花業界の輸出企業にとって極めて魅力的な市場となった。2009年、日本の花輸入は総額3.4億ドル、38519トンにのぼった。
日本へ花を輸出するにあたって中国企業は、生産コストが低い・運送距離が短いという二点で優位に立てる。日本の輸入業者はこのことを認識し、長期的に付き合える提携先を探している。日本政府も国内の花消費を直接的かつ積極的に支持しており、消費拡大は続くと思われる。
しかし日本の花の生産は人件費と土地資源の制約を受けるため、需要に供給が追いつかなくなりつつある。これも中国の花関連企業に市場参入の機会を生むことになる。ただ、市場開拓の際は初めから盲目的に売れ筋のハイエンド商品を売るのではなく、まず調査を経て市場の需要と傾向を把握せねばならないだろう。その次には、品質の保証と商品の迅速な供給体制を整えることが重要になる。高品質を保つ管理体制を確立できるか、運送コストを管理できるか、日本国内の花束加工業者と提携できるかという三点が、日本との花貿易が持続的成長を遂げられるかの鍵である。そしてリードエグジビション(Reed Exhibitions)の日本支社が主催する国際フラワーエキスポ(IFEX)が、日本市場の開拓と研究という目標のための恰好の場となることは疑いようのないところであろう。