原子力発電の審査・批准が再開されれば、新規プロジェクトの安全性に対する要求はより厳しいものとなることが見込まれる。王炳華氏は「新たに審査・批准を受ける原子力発電プロジェクトに要求されるのは、最先端の技術、最高の安全率、最も厳しい排出基準である」と指摘する。
業界専門家は「より安全な第3世代原子炉技術がトレンドである。現在、国内27基の建設中のユニットのうち、4基が『AP1000(米開発による最新型加圧水型原子炉)』技術を採用している」と説明した。
王炳華氏は「国家核電技術公司が研究開発し、独自の知的財産権を持つ『CAP1400』は、5月15日に国務院の専門家委員会で最初の審査が行なわれ、審査が通れば、建設プロジェクトの認可を受け、日本とアメリカ以外の全ての国への輸出が可能となる」と説明した。「CAP1400」はアメリカが開発した第3世代原子炉「AP1000」の技術をレベルアップしたものであり、この技術を採用した原子力発電所は、高効率の実現、長寿命、高い安全性、高い有用性、簡易化設計、モジュール化設計が特徴だ。また、王炳華氏は「次の段階で、引き続き『CAP1700』技術の研究開発を行う予定である。この技術による発電出力は205万キロワットに達し、現時点で世界最大の原子力発電ユニットとなる」ことを明かした。
「中国証券報」より 2012年5月10日