1-4月の投資伸び率は10%台に迫る見通し 10年来の最低に
中国統計局がこのほど公表した統計によると、今年1-3月期の中国の固定資産投資(農家を含まない)は前年同期比20.9%増となり、伸び率は2003年来の最低を更新した。
交通銀行金融研究センターが発表した予測によると、不動産の成約件数は近ごろ回復しているが、政策は緩和されておらず、不動産投資は引き続き減少すると見られる。中西部のインフラ建設はやや好転し、中でも工事を停止していた鉄道プロジェクトが徐々に工事を再開しているため、4月には固定資産投資の伸び率が縮小している動きはやや緩和され、約20.7%増になると予想される。また報告は、国内外経済の成長鈍化、不動産と制造業への投資減少により、今年の固定資産投資の前年同期比伸び率は引き続き低い水準を維持すると予想。
多くの専門家は、資金を投じて投資を促進するやり方は長くは続かないと見ている。中国の経済成長を制約する長期的な要因は構造上のアンバランスで、財政、税務、金融、物価、企業、所得分配制度などの改革を加速化する必要があるとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月10日