中国国家核電技術公司の王炳華取締役会長は9日、近いうち、国務院常務会議は中国原子力発電安全計画と原子力発電中長期発展計画に関する2回目の討論に入る予定で、計画が順調に承認されれば、原子力発電の新規プロジェクトの審査・批准が再開される事が期待できると明かした。10日付中国証券報が伝えた。
日本福島県の原発事故発生以来、世界の原子力発電の発展に対する姿勢は慎重になり、中国の原子力発電新規プロジェクトの審査・批准も中断されていた。1年以上が経過し、アメリカの原子力発電プロジェクトは新たに再始動している。中国の稼動中及び建設中の原発の安全検査の結果から、現有の原子力発電プロジェクトの安全性は保障できることが明らかになっており、指導層も幾度となく原子力発電の発展の必要性を主張していたため、中国の原子力発電がいつ再始動するかは注目の的だった。
現在、中国には稼動中の原子力発電ユニットが14基、建設中のユニットが27基あり、設備容量は既に4000万キロワット近くある。以前の原子力発電中長期計画は、2020年までの設備容量8000万キロワットの達成を目指していたが、福島原発事故の影響などを考慮して、目標は7000―8000万キロワットの間に設定されるとアナリストは言う。