外貨買い入れ額激減で、流動性逼迫観測強まる

外貨買い入れ額激減で、流動性逼迫観測強まる。 2012年4月の中国の輸出額、輸入額伸び率はいずれも2011年を下回った。アナリストは、世界経済の回復はなお厳しい状況にあり、今後中国の外貨買い入れに伴う自国通貨の放出額も依然乏しいものであるとし、5月は多重の要因により、中国が流動性逼迫状況に直面することになると指摘する…

タグ: 中国外貨

発信時間: 2012-05-11 16:03:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆ホットマネーの流入が減少

外貨の買い入れに伴う自国通貨の放出は中央銀行のベースマネー供給の主要ルートの一つである。2011年第4四半期以来、中国の新規外貨買い入れ額は稀に見るマイナス成長となり、2012年に入って貿易黒字が全体的に落ち込んだ以外に、第1四半期のデータからホットマネーの流入も減少傾向にある。

仮に「新規外貨買い入れ額-貿易黒字-海外直接投資(FDI)」の残差法でホットマネーを推計した場合、1月のホットマネーは約150億米ドルの純流出、2月は約277億米ドルの純流入は、3月は30億米ドルの純流入となる。第1四半期、ホットマネーは157億米ドルの純流入となっているが、2011年四半期間に千億米ドル近くの流入があったことに比べると、今年の流入が緩やかになっている事がわかる。

2011年第4四半期から、中国の外貨買い入れ額は3カ月連続で減少している。1―3月、一時プラス成長に回復したものの、増加額は決して多くない。3月末の外貨買い入れポジションは25兆6500億元で、1246億元拡大し、2月の251億1500万元の拡大を大幅に上回ったものの、1月の1409億2200万元よりは少なかった。2012年1―3月のデータを合わせて見ると、第1四半期の外貨買い入れ額たった2906億3700万元の拡大で、前年同期の1兆1240億元に比べ、74%減少している。

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