さよならソニー 米国専門家がソニーの敗北を語る

さよならソニー 米国専門家がソニーの敗北を語る。

タグ: ソニー 経営赤字 盛田昭夫 平井一夫

発信時間: 2012-05-15 13:48:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

では、その後のソニーはどうして迷路に入り込んだのだろうか。主要な原因は「国家振興の産業経済学に執着しすぎた」ことにある。話は1950年代のアメリカの著名な品質管理に関する研究者、ウィリアム・エドワーズ・デミングが訪日後に提起した理論にまでさかのぼることができる。彼の言葉を借りれば、もし日本企業が海外の企業よりも早く、安く、良い商品を作ることができれば、日本製品は世界を制覇できるという理論である。

デミングのこの理論は、日本の起業家の心に深く刻まれた。そして生産に対する過度な執着が、日本企業の研究開発や技術革新の能力を失わせていった。ソニーも同様な病状に陥り、「製造業」の犠牲者となった。

盛田昭夫の時代が終わり、ソニーの核心となる経営層はアメリカのMBAが作り出したビジネスマンたちに取って代わられた。彼らは数字を第一に考え、製品開発や市場を二の次にした経営戦略をした。それがソニーを迷走させることになった。生産能力を重視し、ソニーが持っていた技術革新というお家芸が途絶えることになった。

 

 

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