このような経営戦略は、2005年になるとますます狂気じみたものになった。当時就任したソニーCEO、ハワード・ストリンガーがまず行ったこと。それは大規模なリストラである。製品研究開発や技術革新に力を入れることはなかった。
今年就任したソニーの新CEO、平井一夫が、毎年巨大な赤字を続けているソニーを立て直すためにした最初のことは、1万人近い大規模リストラだった。ストリンガーの手法と全く同じだ。
盛田昭夫の経営理念を思い起こすと、ソニーは今、完全に道を外れているように見える。ソニーの将来はどうなるのか。このエコノミストは、短期間では没落することはないものの、連続4年の赤字を出しているところから見ると退場する時期はそれほど遠くないとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月15日