▽FTA交渉では共通認識に注目すべき
福川理事長は次のように強調する。日中韓3カ国は早急にFTA交渉を進めるべきだ。世界経済が低迷して先に進まない情況の下で、日中韓のFTA以外に世界経済の復興に向けて新たな未来図を描き、東アジア経済の連携を促進できるものはない。交渉の過程でうち出される総合的な大きな枠組は理想的なもので、当然のことながら実現は容易ではない。だがパッケージ方式や一挙解決ということにこだわる必要はなく、容易なものを先にし、難しいものを後にすればよい。共通認識に注目して、徐々にFTA計画を拡大し、交渉を柔軟に進めればよい。また産業協力を発展させるには、企業間の連携が経済的活力の源泉だ。よって公正な競争環境を作り、イノベーションを重視することも非常に重要だといえる。
「人民網日本語版」2012年5月17日