▽燃料価格は航空会社の利益を減らしている
タイラー理事長によると、中国の空港運営会社と海外の空港運営会社とでは一連の費用徴収をめぐって相違があるが、国際民間航空機関(ICAO)の統一方針を遵守し、不合理な項目は取り消さなければならない。こうすることで中国の空港運営会社がより公平な競争環境に身を置き、競争力を高める上でプラスになるという。
あるデータによると、航空燃料価格の高騰は中国の航空会社の利益を減らしているという。中国民用航空局がまとめたデータによれば、昨年の航空会社の利益は278億元で前年比17.7%低下した。
三大航空会社の年次報告をみると、昨年に国際航空燃料価格が急上昇したことにより、航空燃料コストが前年比4割近く上昇し、コスト全体に占める割合も4割に達している。
国内のある大手国有航空会社の責任者は23日、次のように話す。海外の空港で給油すれば国内よりも確実に安くなる。国際路線を運航する航空会社は中国の航空燃料価格が高すぎると感じている。2011年8月から工場出荷価格について市場による価格設定を段階的に実施し、毎月1回の調整を行っているが、それでも価格は依然として高ままだ。
ある関係者によると、中国航空燃料市場は競争が欠けており、小規模なサプライヤーというものが存在しない。大手が供給を一手に引き受け、統一的に価格を設定しており、このように業界が独占されているため価格調整が遅れているのだという。
「人民網日本語版」2012年5月25日