ある関係者の話によると、税関総署はこのほどレアアース(希土類)輸出割り当てを受ける国内の企業13社の責任者を招集して、「レアアース輸出の管理」をめぐる座談会を行った。税関は今後も密輸に対して厳しく取り締まる姿勢を堅持するという。「経済参考報」が25日に伝えた。
こうした動きは一つではない。ある権威筋からの情報によると、この座談会が行われてからまもなく、工業情報化部も「レアアースの違法な輸出の整理取り締まり」に向けて関係企業を招集して会議を開いた。レアアース協会の責任者の一人は、2つの会が相次いで行われたことから、国がレアアースの密輸に対してより厳格な管理コントロールをうち出す方針であることがうかがえると話す。
レアアースは「産業のビタミン」と呼ばれる。貴重で希少な戦略的鉱物資源であるレアアースを保護するため、国は2007年からレアアースの生産について指導的計画をうち出し、輸出量を制限する措置を取り始めた。09年に輸出と国内での生産に対する国の集中的な管理コントロールが始まると、レアアースの価格は大きく跳ね上がり、密輸の問題もしばしば発生して、レアアース産業の整備取り締まりが解決の難しい問題として横たわるようになった。