韓国『国民日報』5月23日付の記事『猛烈な経済成長を続けているのにかかわらず、中国の株式市場の上昇は緩やかなのか』、そして韓国金融研究院が21日に発表した『中国株式市場が経済成長についていけないのはなぜか』は、2011~2011年の10年間、中国の株価指数の上昇のパーセンテージは国内総生産の成長率の1/5であると指摘する。
経済が迅速な成長を遂げるBRICsの中でも中国の経済成長はもっとも勢いが良いにもかかわらず、株価の上昇は最も遅い。ここ10年で、中国の実質国内総生産(GDP)成長率は173.3%で、ブラジル(44.6%)、ロシア(58.7%)とインド(112%)を遥かにしのぐ勢いである。しかし、同時期の各国の株価指数の上昇率はそれぞれ、ブラジルが318.0%、ロシアが493.6%、インドが373.7%で、中国上海総合株価指数の上昇率はたった33.6%である。
中国の株式市場の上昇率が経済の成長率よりも明らかに低いのは、株式発行価額が高すぎることが重要な一つ目の要因である。中国企業は新規株式公開(IPO)を通して上場する際、より多くの資金を集めるため、株式発行価額を基本よりも遥か上に設定するため、株価は寄付きから下落する傾向にある。これにより、投資家の中国株式市場に対する信頼感は乏しくなり、資金の流れも他の新興国ほど活発ではない。また、インサイダー取引などの「頑固な病気」は依然、改善の様子が伺えず、個人投資家の株式市場への期待を下げている。