第二に中国の株式市場の歴史はまだ浅く、市場の奥行きも足りない。アナリストは、中国証券取引所(上海証券取引所は1990年に発足)は発足してから、まだたったの20年ほどで、市場の深度が乏しく、変動性が大きいため、投資家にとってはリスクも大きいと指摘する。それが中国の株式市場の成長が緩やかな要因となっている。活発な資本市場に対し、中国政府が当初、証券取引所を設立した目的は、国有企業の資金難を解決するためで、投資家の利益を保護するという観点が欠けていた。そのため、投資家の中国株式市場に対する注目も減っていったのである。
第三に、中国の資本市場の開放度は小さく、海外の投資家の参入は比較的困難である。中国証券監督管理委員会は近日、適格海外機関投資家(QFII)の投資枠を500億米ドル拡大し、人民元適格海外機関投資家(RQFII)の投資枠を500億元に拡大することを発表したばかりである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月29日