今年2~3月、日本の震災復興の状況を伝える「元気な日本展示会(活力日本展)が、北京、上海、香港で行なわれた。だが、中国人観光客を呼ぶには、会場で展示される画像や文字だけでは駄目である。もっと具体的な行動を伴わなければならないのだ。日本の「観光立国」施策も、観光地の発掘や宣伝手段の指導、小売店の販促だけに留まってはならず、安全面の管理をどのように行なうのか配慮していかなければならない。日本の観光立国を成功に導くのは「細やかな配慮」である。日本の観光当局が先だって公開した情報によると、この数カ月の努力により、訪日する外国人観光客の数は地震前の水準に戻っており、各自治体の観光当局や事業者も喜びを隠せない様子だ。
外国人観光客の訪日が一気に増えたことは、日本の観光産業を潤すことは間違いないが、同時に日本の観光設備や管理措置の水準が試されることにもつながる。各自治体の当局は、安全対策を怠ったために起こった事故の教訓や経験をよくよく噛みしめ、日本を「観光立国」にしていくために先ずすべきことを考えなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月5日