人民元の対米ドルレート、下落の可能性低い

人民元の対米ドルレート、下落の可能性低い。

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発信時間: 2012-06-07 16:43:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国社会科学院(社会科学アカデミー)世界経済政治研究所国際金融研究室の張明副主任はこのほど、人民元の対ドルレートについて次のような見方を示した。「証券日報」が7日伝えた。

これまで人民元の対米ドルレート上昇を推進してきた複数の動力メカニズムが、今やいずれも弱体化している。第一に、金利平価の観点からみれば、中国人民銀行(中央銀行)は2011年7月に金利引き上げの周期が終わったことを宣言している。第二に、貿易残高を考えれば、外需の落ち込みの影響により、12年1月の輸出は前年同月比増加率がマイナス0.5%というマイナス成長になり、3月と4月もそれぞれ8.9%、4.9%にとどまって、近年まれにみる低い増加率となった。第三に、国際短期資本の流動をみれば、欧州債務危機の勃発により国際金融市場の混乱が高まり、市場主体の間では危険を避けようとするムードが新たに高まり、機関投資家の間ではレバレッジの圧縮が再び始まったり、資金が再び安全港とみなされる米国債に流れ込んだりしている。、中国は国際短期資本の継続的な流出に直面しており、流出の規模は引き続き拡大する可能性がある。

人民元の対米ドルレートを上昇させる動力メカニズムはいずれも悪化しているが、今後一定期間のレートは変動の中でやや上昇していくとみられ、人民元の対ドルレートが目立って下落する可能性は低い。

「人民網日本語版」2012年6月7日

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