中国大陸部の銀行の株主総会が相次いで開催される中、一部上場銀行の役員報酬が公開された。年次報告書で開示されたデータと比較して、各銀行の役員報酬が全体的に増加した。6月6日付で長春晩報が伝えた。
五大銀行(工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行)の総裁・董事長の税引き前年収は、2011年にいずれも160万元(約2000万円)を上回った。うち農業銀行の総裁は、173万5500元(約2170万円)に達した。一方で、年次報告書で開示されていた年収は、いずれも100-110万元(約1250-1375万円)とされていた。通常、年次報告書で開示されるのは役員の大まかな報酬のみで、具体的な報酬については別途で公表される。
各銀行の役員の報酬には、基本給、ボーナス、各種社会保険・福利厚生が含まれる。これらが税引き前年収を構成するが、支払延滞の部分を控除することで、2011年度に支払われる税引き前年収を割り出すことができる。農業銀行の張雲総裁の2011年度税引き前年収が最高で、173万5500元に達した。