中国鉄鋼業の低迷が続いている。中国国家発展改革委員会はこのほど、「今年第1四半期、中国鉄鋼業の利益は前年同期比67.8%減の183億3000万元(約2290億円)となった」と発表した。うち鉄金属採掘業の利益は、1.2%増の170億3000万元(約2120億円)に達した。鉄鋼精錬・加工業は、前年同期に349億9000万元(約4370億円)の利益を達成したが、今年第1四半期は4億9千万元(約61億2500万円)の赤字に転じた。6月6日付で工人日報が伝えた。
中国鋼鉄工業協会もまた、「今年より、鉄鋼業は市場需要の疲弊、鋼材価格の下落、原材料価格の高位推移、経済構造の悪化等の深刻な事態に直面している。第1四半期、中国の鉄鋼企業大手の赤字額が数億元に達した。業界全体で赤字を計上するのは、12年ぶりのことだ」とまとめていた。