人民銀の3年半ぶり利下げは何を意味するのか

人民銀の3年半ぶり利下げは何を意味するのか。 中国人民銀行は、8日から金融機関の人民元建て貸出・預金の基準金利をそれぞれ0.25%引き下げると発表した。中国での利下げは3年半ぶりとなる。また人民銀は、金融機関の貸出・預金金利の変動許容範囲を調整した。今年に入って見られる中国の投資の伸び悩み、中小企業の融資難などの問題は経済成長を妨げ…

タグ: 中国人民銀行 金利を引き下げ 貸出・預金金利 経済減速 経済成長率 

発信時間: 2012-06-08 11:01:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

金利の変動許容範囲を拡大 金利の市場化が進む

 

中銀国際控股有限公司の曹遠征チーフエコノミストは取材に対し、「今回の利下げの最も重要な点は金利の引き下げではなく、金利の変動許容範囲が拡大されたことだ。価格決定権が委ねられたことで、金融機関は価格を自主的に決めることができる。これは金利の市場化が進んでいることを示し、金融市場改革において非常に重要なことだ」と語った。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)中華圏の劉利剛チーフエコノミストは、これまでと比べて、今回の利下げは大胆かつ斬新で、金利の市場化に向けた重要な一歩だと評価。「中国は今後しばらく金利の市場化に関する取組みを引き続き行うと見られるが、現在の範囲を見ると、市場に残された余地はかなり大きくなっていることがわかる」と話した。

あるメディアは、金利の市場化が実質的な進展段階に入り、経済ひいては金融市場への影響が利下げを大幅に上回ることを示していると伝えた。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月8日

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