中国人民銀行は7日夜、8日から金融機関の人民元建て貸出・預金の基準金利を引き下げると発表した。1年物貸出金利と預金金利はいずれも0.25%引き下げ、その他の貸出・預金金利および個人の住宅積立金の貸出・預金金利もそれに応じて調整する。8日付中国証券報が伝えた。
調整後、1年物預金基準金利は3.25%、貸出基準金利は6.31%となる。人民銀による金利引下げは、2008年12月23日に1年物貸出・預金の基準金利をともに0.27%引き下げて以来、約3年半ぶり。
また人民銀は、8日から金融機関の預金金利の変動許容範囲の上限を基準金利の1.1倍に、貸出金利の許容範囲の下限を基準金利の0.8倍に調整すると発表。人民銀の関連規定によると、これまで、一般金融機関における預金金利の自己裁量は認められておらず、貸出金利の変動許容範囲の下限は基準金利の0.9倍とされていた。