中国社会科学院は14日に発表した「金融青書」の中で、「2012年の中国金融業は、リスク防止と改革強化という2つの課題に直面する。監督管理機構は金融体制改革の強化に向け対策を講じ、一連の金融イノベーション・改革を推進し、外部環境からの影響に常に対応できる準備を整えなければならない」と明記した。中国新聞社が伝えた。
同青書は、中国社会科学院金融研究所が編集した研究報告書で、2011年の中国金融業運営状況を総括し、金融の発展と改革の筋道、法則、動向について分析を行った。
同青書は、「2012年は第12次五カ年計画の2年目に当たる。金融業は、経済成長率の鈍化、不動産投資の減少、輸出額増加率の低下、地方政府債券リスク、周期的な不良債権の増加などのリスクに直面している。監督管理部門はこれらのリスクを重視し、関連政策を講じ、実行に移さなければならない」とした。