中国社会科学院世界経済・政治研究所国際金融室の張明副主任は「不安定なグローバル金融市場と世界の経済成長の力不足の中、人民元対米ドルレートが小幅下落となった一方で、米ドルがその他の通貨に対して明らかな上昇を見せたことは、同月の人民元実質実効レート指数の過去最高の更新につながった。人民元実質実効レートの上昇による輸出への影響は人民元対米ドルレートの上昇をはるかに上回ること、更には外需の低迷、先進国の保護貿易主義の台頭を背景に、2012年の中国の貿易情勢は楽観できない」と指摘している。
「中国証券報」より 2012年6月18日