徐氏は、「G20のすべてのメンバーの共通認識は、現在の国際金融の枠組は改革する必要があるということ、改革の基本的な出発点は、国際金融システムにおける新興市場国家と広大な発展途上国との発言権および代表権を拡大することにあるということだ」と指摘し、また次のように述べた。現在の問題点は米国と欧州が大きな力を握りすぎていることに集中的に現れており、これを契機としてIMFの統治構造改革を推進しなければならない。中国は一方では欧米が国際金融システムにおけるシェアや割合を譲ることを願い、また一方では国際金融システムにおける中国の指導者としての位置づけを拡大することも願っている。
徐氏によると、IMFの特別引出権(SDR)も改革が必要だ。その使用範囲を調整・拡大し、人民元をはじめとする新興国の通貨を吸収してSDRという大きなカゴの中に入れて、国際準備通貨がユーロや米ドルに過度に集中することのリスクを分散させられれば、世界中にとってメリットがあるという。
「人民網日本語版」2012年6月19日