2008年に世界的な金融危機が発生すると、中国は一連の景気刺激策により、内需拡大と成長維持を促した。中国は世界に先駆け「V字回復」を実現し、二桁成長に戻り、2010年のGDP成長率は10.4%に達した。
2011年上半期より、欧州債務危機による影響が蔓延し、中国経済の成長が鈍化した。特に今年より、中国企業の利益成長が減速し、外国貿易の低迷が続き、信用貸付の需要が不足し、経済発展が新たな課題に直面している。これらを背景とし、政府は予防的調整・微調整を適時実施し、安定的成長に向けた一連の政策措置を発表した。
現在、世界経済は回復の気配を見せ続けている。しかし経済回復は依然として不透明であり、中国が直面する国内外環境は依然として複雑だ。情勢を正確に分析・判断し、大胆な政策措置を講じ、経済発展方式のモデルチェンジと経済構造の調整を推進することにより、中国経済の安定的な高度成長に活力が注ぎ込まれる。
「人民網日本語版」2012年6月25日