国家外匯管理局が26日発表したデータによると、今年3月末現在、中国の対外債務残高は7512億6100万ドルに上った。うち登録された対外債務残高は4801億6100万ドル、企業間の貿易信用残高は2711億ドルだった。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
対外債務残高の統計データには、香港特別行政区、澳門(マカオ)特別行政区、台湾地区の対外債務は含まれていない。2011年末時点で、中国の対外債務残高は6949億9700万ドル、対外債務の負債率は9.52%で、国際的に負債率の安全ラインとされる20%を下回った。
対外債務の期限の構成をみると、今年3月末現在、中・長期の対外債務残高は1935億5900万ドルだった。短期は5577億200万ドルで、うち企業間の貿易信用残高が48.61%、銀行の貿易融資は26.50%を占め、両者を合わせると短期の対外債務残高に占める割合は75.11%に達した。このことは主に中国のここ数年間の対外貿易の急速な発展と密接な関係がある。
▽解説:規模は安全な範囲に収まっている
金融問題の専門家の趙慶明さんによると、全体として、中国の貿易貸付の規模は大きく、現在の中国の対外債務発生の根源は主に対外貿易における実際の需要にあることがうかがえる。残高をみると、中国の対外債務の絶対的な規模はそれほど大きくなく、外貨資産に比べた割合も小さいといえ、全体として安全な範囲に収まっている。昨年第4四半期(10-12月)と比較すると、今年第1四半期(1-3月)には人民元相場はほどよい水準を維持し、対外債務の購入を喚起するのにプラスとなった。このため今年1-3月の増加額がやや多くなった。
「人民網日本語版」2012年6月27日