6月、北京市の新築住宅の平均価格は前月比2.29%上昇の1平方メートル当たり2万2930元で、10大都市の中で上げ幅が最も大きかった。また、前年同期比では0.20%上昇し、10大都市の中で唯一住宅価格が上昇した都市となった。
中指院は「金融政策の緩和に伴い、住民の住宅購入意欲は徐々に強まっており、主要都市の成約件数は3月以来、安定した上昇が続いている。一部では売上が比較的好調になると、割引販売をやめ、住宅価格を値上げするところまで現れ始めた。これにより、6月の100都市の住宅価格は9カ月連続の下落に終止符を打ち、小幅の上昇に転じた」と見ている。
下半期の不動産市場の動向について、北京中原地産市場研究部の張大偉マネージャーは「従来の販売のオフシーズンである7、8月の不動産市場の成約件数は微減する可能性があるが、9月と10月には成約件数のピークが訪れるだろう。ただ、市場はまだ完全に回復していないため、下半期の不動産価格の上げ幅は依然限られている」との見方―を示した。
「中国証券報」より 2012年7月3日