中航工業直昇機設計研究所が4日に明らかにしたところによると、中国で独自に研究開発された2トンクラスの民間用ヘリコプター「AC311」が、このほど中国民用航空局が発行した型式検定合格証を取得した。合格証を取得したその場所で、同研究所を傘下に置く中航直昇機有限責任公司(中航工業直昇機)と中国航空技術進出口有限公司、中国航空技術国際持ち株有限公司との間で、同機62機分の売買契約が結ばれた。
同機は2トンクラスの単発エンジン軽量汎用ヘリコプターで、中航工業直昇機傘下の同研究所と中航工業昌河飛機工業(集団)有限責任公司が共同で研究開発したもの。独自の知的財産権を備えており、同クラス機の中でも国際的な先端レベルに達している。国内・海外の市場を調査分析したところ、2トンクラスの軽量ヘリコプターは民用ヘリコプター市場で40%以上のシェアがあり、航空写真の撮影、海洋の監視、救助活動、山林の防火活動などさまざまな分野で広く応用できることがわかった。