セメント関連企業の冀東水泥は、2012年年始から、国の固定資産投資が鈍化し始めたこと、同年の鉄道など重点建設プロジェクトの始動が遅れたことなどが影響し、企業セクターのセメント市場が需要不振になり、上半期の赤字を招いたと見ている。また、セメント価格が下落し続けたことも、業績が著しく低下する要因となったと話している。
一方で、化粧品メーカーの上海家化は上半期の利益が前年同期に比べ70%以上増加すると見込まれる。上海家化は、上半期、製品の売上の伸びが好調で、利益が大きく増加し、また、子会社による初期投資の収益も業績の伸びに繋がったと話している。白酒(蒸留酒)の「黄山頭」及び不動産の売上高が前年同期に比べ、大きく伸びたことで、凱楽科技の上半期の純利益は前年同期に比べ250%以上増加すると見られる。また、中珠控股は傘下子会社の売上高の伸び、不動産販売収益の繰り入れが利益成長を押し上げ、上半期の純利益は前年同期に比べ200―250%増加すると見込まれる。
「中国証券報」より 2012年7月9日