発展が遅れている中国車は、韓国車の成功を参考にすべきだ。韓国も後発者で、100年間の発展を遂げた自動車大国に包囲されながらも、活路を切り開くことに成功した。韓国国内で外国車を目にすることが珍しいばかりか、躍進中の現代-起亜(ヒュンダイ-キア)自動車グループが世界中を席巻している。苦境に陥っている中国車にとって、これは羨ましい業績である。
韓国車の成功の秘訣は何か。韓国を歩き、現地の市民と話をすれば、答えが導き出されるだろう。国の工業発展の歩みは、民族性を反映することがある。まず、韓国人は保守的だ。韓国の保護者は21世紀の現在も、子供の進学先として男子校もしくは女子校を選択する。これにより早すぎる恋愛がなくなり、伝統的なお見合いにより異性と知り合うことが多い。このような保守的な性格により、外国よりもたらされたモノが、短期間内に受け入れられることはない。韓国の自動車市場は小規模で、毎年の販売台数は100万台余りだが、その90%は韓国5大ブランドによって占められている。韓国においては、韓国車を買うのが一般的である。保守的や愛国主義等の要因の他に、韓国ブランドによるフレキシブルな販促の効果も高い。例えば現代キャピタルのクレジットカードを使い、現代自動車の車を購入する場合、10-20%の割引対象となる。保険料、サービス料も、輸入車を大きく下回る。事故の際も、保険料は輸入車より安価だ。また数年間乗っただけで飽きてしまったら、7割の価格で現代自動車に売却し、新車と交換すればよい。そのため、韓国で古い車を目にすることはない。消費者は3-4年間で、新車に買い換えるのだ。