中国企業はテレビ市場以外でも勢いづいている。NECが中国のトップパソコンメーカーであるレノボと共同で「NECレノボジャパン」を設立して1年。2012年7月4日には、NECの工場でレノボ向けのパソコン生産を開始することを発表した。現在、レノボは中国産製品を日本市場で販売するだけでなく、一部製品の生産を日本に移転させている。生産の時間を短縮することにより、顧客満足を高める狙いだ。
また、中国を代表するメーカーであるハイアールグループが三洋の白物家電を買収し、群馬県と京都府に冷蔵庫と洗濯機のR&Dセンターを開設した。さらに同社は、日本の洗濯機市場向けには三洋電機時代の「AQUA」ブランドを使用している。最近、日本のテレビで「ハイアールAQUA」のCMが頻繁に流れているが、これこそハイアールが日本市場を席巻していることの証といえよう。
こうしてみると、近い将来に日本の白物家電市場は中国メーカーが独占し、日系メーカーが下請けに転落する可能性もゼロではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月18日