ドイツ紙『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、「世界第2位の経済大国の成長が鈍化しているが、多くのエコノミストはこれを懸念していない。この国の西部が、巨大な潜在力を秘めているためだ。この土地には資源があり、米国より多くの人が生活を送っている」と伝えた。
フォルクスワーゲンは1億7000万ユーロを投資し、ウルムチ市に工場を設立した。ヴォルフスブルクに本社を置く同ドイツ企業は、中国で西部進出戦略を展開し、未開発の土地から利益を得ようとしている。またインテル、ヒューレット・パッカード、デル、フォックスコン等、電子産業も西部に進出している。中国西部は、西側諸国の企業の希望となっている。
中国の西部12省では、米国を上回る3億6000万人が生活を送っている。この土地の住民はますます豊かになっており、物流サービスの巨大な需要が生まれている。物流世界最大手のDHLのフランク・アペルCEOは、「当社は中国西部に発展の重点を置いている」と語った。
中国西部の潜在力はこれまで注目されてこなかったが、すでにピークを過ぎた南部、東部、北部を追い越そうとしている。直近のデータによると、中国経済の成長は現在も鈍化し続けている。中国の専門家は、中国は新たな景気刺激策を必要としていないと指摘した。中国西部は、まだ見つかっていない巨大な潜在力を秘めている。