浙江省嘉興のプラスチック企業の担当者は、「2008年は受注がなかった。現在は受注があるが、原材料・人件費・為替レート・資金繰り等の圧力により、受注するほど赤字が膨らんでおり、苦しい経営が強いられている」と語った。
輸出製品のコストが高位で推移し、中国製品の世界市場における競争力が低下している。税関の統計データによると、ベトナムやインドネシア等の国家の産業競争力が、2010年より向上している。中国の伝統的な労働密集型輸出製品の、欧州・日本・米国等における市場シェアもまた、南アジア・東南アジア諸国に奪われている。
1-5月、中国の7大労働密集型製品(紡績品・衣料品・鞄類・靴類・玩具・家具・プラスチック製品)が日本の輸入市場に占める比率は、0.4ポイント減の63.3%となった。同期の日本輸入市場において、ベトナムの同種製品が占める比率は0.7ポイント、インドネシアは0.2ポイント、バングラデシュは0.2ポイント増加した。