7月25日、中国国務院報道弁公室が2012年上半期の全国工業・通信業の発展状況について記者会見を行った。中国工業情報化部通信発展司の張峰司長は記者会見で、「安定的経済成長の維持に向けて投資拡大と消費促進が提起される中、工業情報化部はその他の11部門と連携して「ブロードバンド中国(ブロードバンド高速化事業)」戦略の推進に取り組んでいる」と述べた。
中国国務院が先般発表した第12次五カ年計画(2011―-2015年)期の戦略的新興産業発展計画の中で、「ブロードバンド中国」事業の実施が明記された。「ブロードバンド中国」は同期の中国の20大プロジェクトの1つに組み込まれ、第12次五カ年計画期の期末までに都市部家庭と農村部家庭のインターネット平均接続速度をそれぞれ、20Mbps以上、4Mbps以上になるという目標が掲げられている。これで、「ブロードバンド中国」は中国の国家戦略に引き上げられた。
業界筋によると、工業情報化部はこの前、国家発展改革委員会(発改委)など7つの政府部門と共同で『ブロードバンド普及・スピードアップ関連プロジェクトについての意見』を通達し、一層の政策整備を通じて、中国のブロードバンド・インフラの改善を図るとした。現在、工業情報化部はその他の11部門と共同で、「ブロードバンド中国」戦略の関連政策や実施細則を策定しており、9月に発表される見通し。