中国国家統計局は来週木曜日、7月のCPI(消費者物価指数)およびPPI(生産者物価指数)を発表する。7月より一部の食品価格が上昇・低下しているが、全体的な価格は安定している。これに残存効果(今期の価格指数に対する、前期の商品価格上昇の影響) の低下が加わり、7月のCPI上昇率(前年同月比)が約1.7%となると予想されている。中国のCPI上昇率は6月に3%を切ったが、7月には2%以下となる見通しだ。新華網が伝えた。
7月は夏野菜の販売の最盛期だが、各地で大雨が相次ぎ、野菜の生産と供給に影響している。これらの情勢を受け、一部の食品価格が小幅上昇している。中国商務部のモニタリングデータによると、7月の第1-3週のうち、食用農産物価格の小幅上昇は2週間、小幅低下は1週間となった。
交通銀行金融研究センターの唐建偉・マクロ経済チーフアナリストは、「全体的に見て、食用農産物価格は安定化を維持する。7月の食品価格は、前月と同水準となるだろう。7月のCPI残存効果は6月より0.47ポイント低下した。ゆえに7月のCPI上昇率は約1.7%となるだろう」と予想した。