シャープ:「液晶の元祖」が模索する次の一手
シャープにとって最大の課題は、自社に合った外部資源を活用しながら巨額の財務負担を減らすことと、第10世代液晶生産ラインの稼働率を上げることだった。そしてついに鴻海を探しあてた。
資料によると、鴻海はシャープの第10世代液晶生産ラインに664億円を投入。条件として同生産ラインの半分を取得する。同時にシャープはフォックスコンのテレビ組立業務の比率を上げることになった。
業績悪化に対応するため、シャープは堺工場と中小型液晶パネル工場の操業率を上げると同時に人件費や減価償却率、小売費用、固定費を削減する必要があった。
同社は携帯分野への進出を加速させるという。ただし売り場での観察では、シャープ製携帯の外見や音響効果が消費者に受容されているようには見えなかった。業界筋によると、新しいシャープの携帯戦略は時代遅れであり、スマートフォンが主流になりつつある現状を無視しているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月10日
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