3兆ドル以上の外貨準備高、これは中国の対外貿易発展の輝かしい成果だ。しかし国内外の経済情勢の変化により、この額では安心できない状況となっている。英紙フィナンシャル・タイムズの最新の記事は、「3兆ドルの外貨準備高では、中国経済を守ることができない」と報じた。新たな投資ブームの影響を受け、中国の大量の外貨準備高は、今後5年以内に使い果たされるというのだ。中国広播網が伝えた。
同記事の筆者は、「中国の収支バランスが急速に悪化すれば、機能に異常をきたした金融システムは、日々深刻化する圧力に直面する。また中国の投資は2007年より、GDP成長率を6%上回るペースで増加している。中国が今後も投資を推進するばかりで、その他の手段により経済成長を促さなければ、1年以内に投資額が外貨準備高を上回り、5年以内にすべての外貨準備高が使い果たされるだろう。資本流出もまた、外貨準備高にとって深刻なリスクである」と指摘した。
中国の外貨準備高は、長期的にジレンマに陥っている。外貨準備高が膨らみすぎれば、マクロ経済調整の課題となるが、外貨準備高の増加率の低下や総額の減少もまた、同様にリスク要因となる。これらの問題について、「経済之声」コメンテーター、中国外為投資研究員の譚雅玲院長がコメントを発表した。