--外貨準備高が5年以内に使い果たされるという見解は、誇張ではないか?
譚院長:このような見解は、中国市場に深刻な心理的プレッシャーと恐慌をもたらす恐れがあり、中国経済の現段階の安定にとって不利であるが、別の角度から見れば中国に対して警鐘を鳴らしているとも言える。市場では投機的な取引や利ザヤ稼ぎが深刻であるが、中国は自国の外貨準備高の減少に警戒するべきだ。中国は大規模な外貨準備高を確保しているが、管理を効果的に行わなければ、最終的に使い果たされる可能性もある。
貿易黒字は中国の誇り、貿易による利益は中国のイメージであったが、今や貿易黒字が減少しており、赤字さえ生じている。また、貿易による利益も減少している。これは外貨準備高にとって重要なシグナルであり、中国が警戒すべき点でもある。
--現在の中国の外貨準備高には、どのようなマイナス要素が存在するか?
譚院長:外貨準備高は国家にとって、リスク対応と危機防止の重要な手段であり、心理的な保障である。海外の株投資家との香港金融防衛戦で勝利を収めたのは、香港の外貨準備高、中国大陸部の外貨準備高と関連している。アジアには当時十分な外貨準備高がなく、深刻な危機とリスクが生じた。
フィナンシャル・タイムズの記事では、中国は巨額の外貨準備高を保有しているが、その効率と構造が合理的でないことが、不足と弱点であるとされている。国内的には専門技術等を含むメカニズムや体制面の問題がある。国外的には、中国の外貨準備高はドルを中心としているため、これが外貨準備高の構造や心理的要素に大きな影響を与えている。