中国経済、予想以上に困難な底探り局面に直面

中国経済、予想以上に困難な底探り局面に直面。

タグ: 中国経済

発信時間: 2012-08-24 14:46:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

香港上海銀行(HSBC)が8月23日に発表した報告書によると、8月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.8で、7月の49.3より大幅に低下し、9カ月ぶりの低水準となった。サブ指数を見ると、製造業生産指数の速報値は47.9で、7月の50.9から低下、景気の良し悪しの境目となる50を再び下回り、5カ月ぶりの低水準となった。24日付中国証券報が伝えた。

HSBC製造業PMIは既に景況感の改善と悪化の分岐点となる50を10カ月連続で下回っている。8月は季節要因によって例年上昇に転じる傾向にあるが、2012年は前月を1.5ポイント下回った。HSBC製造業PMIが季節要因に相反して低下したのは、最盛期のはずの時期においても経済が振るわい状況であることを示している。2006―2011年には、8月のHSBC製造業PMIは前月比で、平均0.18ポイント上昇しており、世界金融危機が発生した2008年を除けば、前月比で平均1.04ポイント上昇している。とことが、2012年8月のPMI速報値は1.5ポイント低下、2008年の世界金融危機に次ぐ下げ幅となり、中国の景気減速の深刻さが浮き彫りになっている。

需要面を見ると、新規輸出受注指数の低下が外需の続く低迷を示している。8月の新規輸出受注指数は前月より2ポイント低下し、41カ月ぶりの低水準となり、外需が疲弊していることがわかる。この状況は先進国の先行指数の伸びが縮小していることとも一致する。7月のユーロ圏の製造業PMIは44、米製造業PMIは49.8で、いずれも景況感の改善と悪化の分岐点となる50を下回っており、ユーロ圏に関しては12カ月連続で縮小し続けている。7月の中国の輸出は前年同期比1%増で、季節調整後は同1.6%増、2009年12月以来の低水準だった。今後の見通しに関しては、世界経済の鈍化が続く状況の中、輸出が著しく改善することは難しく、今後数カ月は低水準を維持すると見られ、マイナスになる可能性も否定できない。

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