第三の原因は留学生の忠誠心であり、これは日本企業が非常に懸念する問題でもある。中国人留学生を採用し、大量のヒトやモノを投じて人材育成を行ったのに、いよいよ企業のために力を発揮するという段階になってやめてしまった、という経験のある日本企業は少なくない。長期的に活躍するという考えをもたない中国人留学生もおり、日本企業で3-5年ほどの業務経験を積むだけでよいと考える人、国に帰って発展しようと考える人、別の会社で出世しようとする人もいる。こうした人が増えれば、中国人留学生に対する日本企業のイメージも変わり、ついには中国人留学生に門戸を閉ざすようになってしまう。
日本に留学した中国人学生は自分自身の素質を大いに伸ばすとともに、日本社会に積極的にとけ込んで中日間の交流を推進し、長期的な視野で日本を研究したり理解したりする必要がある。遊んでばかりで本業をおろそかにし、日本人に見下げられるようなことはあってはならない。
「人民網日本語版」2012年8月24日