理性的なエコノミストは、中国経済に対する自信を崩していない。彼らは、中国経済の発展を支える内的要因が増加中だとしている。急速な都市化、消費の巨大な潜在力、中国経済の東部から西部への発展により、経済成長の潜在力が引き出され、持続的な原動力となる。米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は、「中国を懸念し苦境に陥る必要はない。中国にはまだまだ力が残されている」と伝えた。
世界第2位の経済大国、最大の潜在力を持つ消費市場である中国は、世界経済に対して大きな影響力を持っている。世界経済を大洋に浮かぶ1隻の船と例えるならば、この船が無事に港にたどり着くためには、中国という1人の舵手だけではなく、世界各国(特に世界の主な経済大国)による協力が必要である。
無闇に中国経済の衰退を喧伝し、中国経済の減速による影響を懸念するより、いかに本国経済の課題を解決するかを検討するべきだ。中国は市場・投資の開放等の手段を通じ、世界貿易の成長を促し、世界経済に対して貢献を成し遂げなければならない。
中国の改革は現在も進行中だ。現在の中国経済は調整による減速の状態で、受動的な調整よりも政府による積極的な調整による影響が大きい。これは中国にとって良い事であり、世界にとっても朗報である。デマは結局デマにすぎない。中国経済をいかに過大評価・過小評価しても、その発展の大勢を変えることはできず、中国経済が「危機化」されることはない。
「人民網日本語版」2012年8月31日