中国建設銀行北京支店の関係者は「当銀行は既に、初回購入者向け住宅ローンの金利を基準金利の1.05倍まで引き上げた」と話す。中国工商銀行、中国農業銀行、中国交通銀行のいずれも、取材に対し「個人向け住宅ローンは現在、基準金利を採用している」と答えた。某銀行の関係者は「我々は依然、基準金利に基づいて融資を行っているものの、借り手の具体的な状況に合わせ、最終的な金利を決定する」と述べた。
北京市を除き、上海市、深セン市、太原市、三亜市など、多くの地域で初回購入者向け住宅ローン金利の15%割引を中止しており、現在は基準金利の10%或いはそれ以下の割引がほとんどである。建設銀行上海支店の初回購入者向け住宅ローン金利は基準金利より5%高く、広東発展銀行は既に基準金利より10%高い金利を適用しており、交通銀行三亜支店も同様である。
中央財経大学中国銀行業研究センターの郭田勇主任は「銀行が初回住宅購入のローン金利を引き上げるのが主要な流れになっている。一部の銀行は表面上は引き上げを行っていないものの、金融商品の抱き合わせ販売を行う、或いは貸付額を制限するなどのいくつかの条件を設けて融資を行う可能性がある」と見ている。