中国株式市場は危機の時、決断の時、希望の時?

中国株式市場は危機の時、決断の時、希望の時?。

タグ: 中国株式市場

発信時間: 2012-09-25 17:30:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ウォール街には、中小の投資家を保護することはウォール街を保護すること、という有名な言葉がある。これが市場を貫く基本的な価値観であり、基本線だ。長期にわたり、不法にため込んだ資金により、中国株式市場は縁故資本主義の階層にだけ有利な、資金を吸い込むブラックホールとなってしまった。ゴミのような企業が虚偽や誇張をして上場することが当たり前になり、上場すれば本性を表し、情報の深刻な非対称を生み出し、多くの企業が投資家にとって有害な資産となっている。市場に長期にわたってバリュー投資するという理念はすでに崩壊し、インサイダー取引が横行しても罰せられることはまれだ。価値観が失われた市場は、ただのブラックボックス市場に成り下がる。投資に挑戦した投資家が何度も被害を被り、身ぐるみをはがれたとしたら、こうした人々は自分の痛ましい経験を教訓として管理層の狙いや目的を判断し、管理者の責任能力に対して疑いをふくらませるようになり、こうした不信感が市場の中で雪だるま式に広がって絶望につながる。絶望ほど悲しいことはない。

風を追いかけるような猛スピードや恐竜のような規模の大きさを追求するばかりで、安全性や質を軽視した市場は、資金をため込んだ人の利益を守るだけで、証券市場の土台である「最も数が多く幅の広い中小規模の投資家の利益が保護される市場」という点を無視してしまっている。これはさまざまな手段で国民の財産を奪い取ってリターンを返さない市場であり、どん欲で恐れを知らない市場であり、ここには希望はない。中国の株式市場が今日のような情況になってしまったのは、歴史的な宿命であり、一種の必然でもあるといえるだろう。

「人民網日本語版」2012年9月24日

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