あるデータによると、日本国内の銀行や保険会社などが保有する国債は616兆円で、こうした機関投資家が日本国債の主な買い手となっている。また今年上半期に海外の投資家が保有する日本国債は前年同期比20%増加して82兆円に達したが、全体から見ればそれほど大きな割合ではない。11年末現在、中国が保有する日本国債(短期)は18兆円で前年比71%増加し、中国は今や日本にとって最大の債権国となった。
1990年代にバブル経済が崩壊すると、日本経済は低迷に陥った。経済の活力を取り戻すため、日本政府は相次いで公共投資を増やし、これにともなって国債の発行も増やした。だが日本経済はまだ低迷状態から脱出できておらず、11年には再びGDPが減少し、通年で0.9%減少のマイナス成長となった。日本経済は喚起する力が弱く、税収が減少し、国債の発行が増えるという悪循環に陥っている。