日本の11年度予算をみると、税収は41兆元にとどまるのに、支出は92兆元だ。そこで赤字国債を発行して約50兆円の不足を補うしか方法がなくなっている。こうして日本の債務は雪だるま式にどんどん膨らんでいく。
野田佳彦首相は昨年9月の就任後、増税による財政再建をうち出した。今年8月には消費税増税関連法案が成立し、現在5%の消費税率は14年4月に8%、15年10月に10%にアップすることが決まった。日本の消費税率は先進国の中で目立って低く、客観的にみて増税によって債務危機を取り除く余地があるといえる。だが増税は国民の負担を増やし、消費を抑制することにもつながる。経済成長を実現させるため、日本は必然的に海外市場への依存を高めることになり、特に中国市場への依存を高めることになるとみられる。