欧州債務危機の悪化、米国経済の回復の遅れが世界経済の回復を脅かす中、同総会は「危機の克服、回復の継続」を中心議題とし、一連の会議・シンポジウムを開催する。
IMFは、「世界金融界で強い影響力を持つ中国大手銀行の欠席は、同総会の質に影響する」と懸念を表明した。
中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行の時価総額は、世界の銀行のうちトップ10に入る。このうち中国工商銀行は5年連続で「時価総額が世界一の銀行」となっており、中国銀行は昨年、「Global Systemically Important Banks」(全29行)に選ばれ、新興国としては初入選となった。
現在の中日関係について、IMFのラガルド専務理事は、「混迷する世界経済は、中日両国の領土問題による影響に耐えられない。世界経済の回復に向け、日本と中国が十分に関与することが必要だ」と発言した。