ある会社の行った投資が失敗した場合、原因に偶然の要因があったことが考えられる。だが複数の企業が行った一連の海外投資がことごとく失敗したとすれば、原因にメカニズム上の問題があった可能性が濃厚だ。「新京報」が伝えた。
香港で上場する大陸部の企業・中信泰冨有限公司がこのほど発表した公告によると、同公司は香港聯合交易所有限公司に25億ドルの中期手形の発行を申請しており、調達した資金はオーストラリア西部での磁鉄鉱(マグネタイト)プロジェクトに充てるという。
この磁鉄鉱プロジェクトは2006年3月にスタートし、同公司はオーストラリア西部の磁鉄鉱資源10億トンの採掘権をもつ企業2社を買収した。初めの計画では投資額は42億ドルだった。09年上半期に生産に向けた取り組みが始まったが、いまだに磁鉄鉱の生産には至っていない。今年6月末時点でプロジェクト支出は78億ドルに上り、当初計画の42億ドルに比べて89%の支出超過となっている。