中国企業の一連の海外投資の失敗はメカニズムに原因

中国企業の一連の海外投資の失敗はメカニズムに原因。

タグ: 中国企業

発信時間: 2012-10-09 18:07:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

こうした事実が証明するのは、同公司が6年前に投資を始めたこのプロジェクトは、底なし沼のようにコストがかかり、追加投入する資金を次々に飲み込むものだということだ。同公司董事局の常振明主席は突発的な事態が生じなければ年内に生産が可能としているが、この目標を実現するには中期手形を発行して欠損を穴埋めし続けることが必要になる。年内の生産が実現しても、これまでに投入した巨額のコストを回収できるのがいつになるかは未知数だ。

鉄鉱石資源は海外市場に操作されているため、中国の鉄鋼産業は苦しい立場に立たされている。同公司がこのプロジェクトへの投資を通じて受け身の局面を変えられれば、非常に意義があることは間違いない。だが同公司がこの投資をめぐり、市場について先を見通した評価を行っておらず、投資リスクについて慎重な態度を取っていなかったことは明らかだ。08年以来、グローバル経済が低迷し、鉄鋼産業が縮小する中て、鉄鉱石に対する需要も減少しており、一時1トンあたり200ドルの高値をつけた鉄鉱石価格は現在は同130ドルまで落ち込んでいる。

1件の海外投資プロジェクトが1つの企業を疲弊させる。事実が再三証明するのは、中国資本企業の海外投資には厳格なリスク管理が欠けているということだ。同公司の場合、このプロジェクトは海外投資における2回目の「敗退劇」だ。08年10月には外国為替のデリバティブ(金融派生商品)で147億香港ドル(約1485億円)の損失を出して香港証券先物取引委員会の調査を受け、グローバル金融危機の発生当初に香港株式市場の暴落を引き起こす「地雷」の一つになった。

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