◆土地の供給量は依然不足
2012年8月から、各地で土地の供給ペースが上げられ、土地市場の盛んな取引を促進している。しかし、全体的に見ると、2012年に入ってからの土地の供給規模は依然、例年に及ばない。鏈家地産の統計データによると、2012年第1―3四半期、10大都市の住宅用地の取引面積は前年同期に比べ39.1%減少している。アナリストは「2012年の土地供給計画を達成するのはやや困難である」と見ている。
2012年の土地供給のうち、大部分の区画が保障性住宅(政府が低中所得世帯に提供する住宅)の建設に使用された。北京市の土地整理備蓄センターのデータによると、2012年9月29日に北京市で成約した8区画の土地のうち、7区画の土地で低所得者向けの公共賃貸住宅と上限価格制限住宅が合わせて建設される。
業界関係者によると、土地の総合的な供給量が減少する中、今後、普通商品住宅(一般的な分譲住宅)の供給に影響が及ぶと見られる。
土地価格の上昇により、更に多くのプロジェクトが中・高級住宅の形で売り出され、将来的に普通商品住宅の供給が更に不足する事態を招き、不動産価格を全体的に押し上げると見られる。