◆市街地の新築住宅の高級化に警戒を
北京市某高級不動産プロジェクトの担当者によると、都市の規模が絶えず拡大し、土地価格が徐々に上昇する中、一線都市の中心市街地の住宅価格は値上がりし続けており、市街地が高級住宅化する現象が起きている。
現在、北京市四環路内で唯一売出し中の商品住宅である「太陽公元」は終盤に、高級大型住宅として売り出される予定で、平均価格は1平方メートル当たり6万元を上回ると見られる。3年前、最初に市場に登場した際、「太陽公元」は普通商品住宅の形で売り出され、平均販売価格は現在の半分以下だった。
一線都市において、市街地で高級住宅プロジェクトが多数出現しているのは、土地コストが上がっているため、止むを得ないのである。不動産ディベロッパーとしては、土地価格が高くない場合には、普通商品住宅として売り出し、初回住宅購入者の需要をターゲットにする傾向にある。土地価格が高い場合には、主に自己居住用住宅の買い替え需要や一部投資家の投機的な住宅購入を対象に高級住宅として売り出したいと考える。不動産開発大手の北京万科の肖勁副総裁は以前、「初回住宅購入者向けに販売したいが、現在の市場では、住宅の買い替え需要も同様に盛り上がっている」と話していた。