また、融資構造の改善にも注目したい。6月以降、企業債券による融資が徐々に盛んになり、社会融資規模に占める割合も上昇しつつある。債券発行による資金調達が発展することで、企業は新たな融資ルートを切り開いている。
経済の構造調整はある程度進展しているものの、道はまだまだ長い。構造調整は主に需要構造と供給構造の調整の二つの面を持つ。現在の状況から、需要構造の調整に関しては、投資と輸出に過度に依存している経済成長を転換し、所得構造の調整を重視することで、消費・投資・輸出の調和の取れた発展を実現していく必要がある。消費の拡大による経済成長の促進を重点に置くべきである。供給構造の調整に関して言えば、産業構造の内外の調整と調和を通して、第二次産業に過度に依存する経済成長を転換し、第一次、第二次、第三次産業のバランスの取れた発展を実現する必要がある。第三次産業の発展を促進することが重要であり、特に第三次産業の現代サービス業と金融・保険・研究開発・物流・ソフトウェア・情報サービスなどを主体とする生産性ハイエンドサービス業の発展を推進していくべきである。